低資金で開業できる仕事といえば、パソコンを使った在宅ワークや転売、フードデリバリーなどを思い浮かべる方も多いでしょう。
しかし、これらに限らず、低資金で開業できるビジネスモデルは多く存在します。そこで、今回の記事では、小規模からビジネスをスタートしたい方に向けて、低資金で開業できるおすすめの仕事15選と、その成功のポイントについて解説します。
目次
低資金で開業できる仕事の特徴とは?
低資金で開業できる仕事には、以下の5つの特徴があります。
・初期投資を抑えて始められる
・副業からでもスタートできる
・スモールスタートが可能
・在庫を抱える必要がない
・スタッフを雇う必要がない
これらの特徴に共通していることは、できるだけ初期費用を抑える工夫が求められることです。それでは、これら5つの特徴について、さらに詳しく解説していきます。
初期投資を抑えて始められる
低資金で開業できる仕事の最大の特徴は、初期投資が少ないことです。
例えば、ライティングやWEBデザインなど、パソコン1台で始められる在宅ワークは豊富にあります。これらの仕事は、既存のスキルをいかしてすぐに収益をあげることができるため、初期費用を最小限に抑えながらビジネスをスタートできます。
また、万が一失敗した場合でも損失を抑えることができます。これにより、再チャレンジやほかの事業へ転換しやすくなります。
特に、試行錯誤を重ねながらビジネスを育てていく場合、このような低リスクのビジネスモデルは非常に魅力的です。
副業からでもスタートできる
低資金で開業できる仕事の多くは、副業として始めることができます。
例えば、ライティングやデザイン、翻訳などは、副業として取り組みやすく、スキマ時間を活用して収入を得ることができます。
これらの仕事は、本業を続けながら副収入を得ることができるため、起業に向けた準備を進めつつ、リスクを分散することができます。副業として始めることで、スキルや実績を積み重ね、独立後の成功確率を高めることができるのです。
このように、副業からスタートすることで、複数の収入を確保しながら、ビジネスを拡大していくことが可能です。
スモールスタートが可能
スモールスタートが可能な仕事も低資金でスタートできるビジネスの特徴です。
小規模から始めることで、初期費用や運営コストを抑えつつ、ビジネスを徐々に拡大できます。これにより、リスクを最小限に抑えながら安定して成長させることができます。
例えば、インターネットショップやフードトラックなどは、少ない資金で小さな規模からスタートできるため、初期投資を抑えながらビジネスを成長させることができます。
また、自宅を活用したビジネスモデルも多く、自宅をオフィスとして使用することで、賃料や光熱費などのコストを削減することができます。
在庫を抱える必要がない
在庫を抱える必要がないビジネスも、低資金で始めることができます。
一方で、ノウハウがない状態で始める在庫管理が必要なビジネスはリスクが高いと言えます。一例として、物販系ビジネスなどが挙げられます。
このようなビジネスは、在庫を保管するためのテナント費用や商品開発、仕入れにかかる費用などが発生します。最悪の場合、売れなかった在庫を処分しなければならない事態となるでしょう。通常、在庫処分には費用が発生するため、赤字になるリスクがあります。
そのため、まずは無在庫販売から始めてみましょう。
無在庫販売であれば、商品開発や仕入れの資金、テナント費用を抑えることができます。さらに、万が一失敗した場合でも、損失を最小限に抑えることができるため、ほかの方法に再チャレンジする余裕が生まれます。
スタッフを雇う必要がない
スタッフを雇わずにできる仕事も、低資金で始められる特徴の1つです。
例えば、8時間勤務でアルバイトを雇う場合、2024年12月現在、東京都の最低時給額は1,163円であるため、1人あたりの日給に9,304円の経費がかかります。さらに、週の所定労働時間が20時間以上、給与が月額8.8万円以上に達すると、社会保険などの手続が必要となり、負担が増します。
このような経費が発生するため、アルバイトを雇うだけでも開業初期では大きな負担となります。
自分のスキルを活用できる在宅ワークや、飲食店であればキッチンカーなど、まずは1人でできる仕事を選ぶことで、低資金でビジネスをスタートできます。
おすすめしたい!低資金で開業できる仕事15選
低資金で始められるビジネスの多くは、パソコン1台でスタートできるものが多いですが、それ以外にも家事代行サービスや不要品転売など、お金をあまりかけずに始められるビジネスは多くあります。ここでは、低資金でできるビジネスの中でも特におすすめの15選をご紹介します。
(1)WEB・SNSコンサルタントや運用代行
低資金で開業できる仕事の1つに、WEBコンサルタントがあります。
WEBコンサルタントは、企業や個人がWEBやSNSを活用して集客する方法がわからない場合、課題や方向性を示し、集客方法を指導することが主な仕事です。また、実際に集客を代行することもあります。
特に地方企業では、WEBマーケティングの活用が不十分であることが多いため、地方をターゲットにすることも1つの戦略です。初めは無料セミナーや情報提供、アドバイスなどを通じて信頼を築き、その後の契約につなげると効果的です。
開業資金はほとんど必要なく、長期契約や年単位の一括払いの形で報酬を受け取ることで安定した収益を得られる点も大きな魅力です。
(2)アフィリエイト
アフィリエイトは、低資金で始められる代表的なビジネスです。
アフィリエイトの仕組みは、ほかの企業の商品やサービスを紹介し、顧客が購入や契約が成立した際に報酬を得るというものです。中には、商品を販売せず、資料請求や無料モニターの申込みなど、特定のアクションで報酬を得ることもあります。
方法は多岐にわたり、例えばブログやSNS、動画サイトに広告を掲載したり、WEB広告やメールマガジンを使用してアフィリエイトプログラムを紹介したりする方法があります。
ただし、収益化までに時間を要することが多く、競合も多いため、効果的に稼ぐためには工夫が必要というデメリットもあります。
(3)家事代行サービス
家事代行サービスは、個人で始めるのであれば、最初はほぼ0円でスタートすることができます。
一般的な開業方法は、家事代行のマッチングサイトに登録したり、紹介を受けて直接依頼を受けたりすることが挙げられます。
この仕事は、顧客の自宅を訪問して掃除、炊事、洗濯などの家事をプロフェッショナルとして提供します。
コミュニケーション能力も求められ、依頼者と良好な関係を築ければ、長期契約を結んでもらえることもあります。自分の興味やスキルに合わせたサービスを選び、情報収集やトレーニングを通じてスキルを向上させながら、新しいキャリアをスタートさせましょう。
(4)オンラインスクール
オンラインスクールは、専門的なスキルや知識を教えるプラットフォーム(※1)を運営するビジネスです。
教室を借りることなく、オンラインで授業を行うため、低資金で開業できる点が魅力です。授業のジャンルは、外国語、プログラミング、WEBデザイン、音楽、副業、投資など多岐にわたります。
自分が得意とする分野を教えられるのであれば、オンラインスクールの開講を検討してみるのも良いかもしれません。
※1 サービスやシステムなどの基盤を意味します。配信サービスやWEBサイトなど、種類はさまざまです。
(5)リユースや買取
リユースビジネスや買取業は、比較的低資金で始めることができるビジネスです。
ブランド品、古着、家電、家具などの不要品を顧客から買取り、再販することで利益を得るビジネスモデルです。近年では、フリマアプリの登場により、参入のハードルが下がり、より多くの人が取り組みやすくなっています。
さらに、リユースビジネスは景気に左右されず、常に一定の需要があるため、安定した収益を得やすい点や、フランチャイズチェーンを展開しているブランドでは、加盟によってさまざまなサポートを受けながら取り組める点がメリットです。
一方、パソコン1台で完結する仕事と比べると、完全に無料で始めることができない点がデメリットです。仕入れコストやテナント費用、集客のための広告費など、ある程度の資金を用意できる人に向いているビジネスモデルと言えます。
(6)WEBライター
WEBライターは、インターネット環境が整ったパソコンが1台あれば簡単に始められるので副業としても人気があります。
主な仕事内容は、企業のメディアに掲載されるコラム記事やSEO記事(※2)、商品やサービスをアピールするセールス記事などの執筆です。実績を積んで自身のブランド力を高めることで、1記事あたりの報酬も大きくなります。
しかし、下積み期間が必要なことが多く、低単価の仕事しか受けられない場合、収入が伸びずに挫折してしまうこともあります。
また、近年では生成AIの登場により、誰もが一定の品質を持つ文章を作成できるようになりました。そのため、豊富な知識や経験、オリジナリティを持った文章が求められ、AIでは再現できない要素が重要になります。
※2 SEOはSearch Engine Optimizationの略称です。「検索エンジン最適化」を意味しており、検索上位に表示されるように書かれた記事のことをSEO記事と呼びます。
(7)イラストやデザイン制作
イラストやデザイン制作は、パソコンとデザインソフトをそろえれば開業できるため、場合によっては初期費用をほとんどかけずに始めることが可能です。
ただし、作品の完成度や品質を上げるためには、高性能なパソコンや周辺機材が必要になることもあります。例えば、手描きのようにイラストを描ける液晶タブレットは、高額なものでは50万円を超えるものもあります。
また、デザインの知識とスキルをいかす仕事であるため、新規参入するにはハードルが高い業界かもしれません。
主な業務内容としては、デザインソフトを使用して、キャラクターやポスター、Tシャツ、WEBバナーなどのデザインや制作を行います。
最近では、クラウドソーシング(※3)が整備されており、仕事が受注しやすくなっています。実績が不足していると感じている場合は、低単価の案件で実績を積み、徐々に単価の高い仕事に挑戦すると良いでしょう。
※3 インターネット上で企業や個人とマッチングし、仕事の受発注を行えるサービスのことです。
(8)就活・転職支援サービス
就活・転職支援サービスも、低資金で始められる仕事の1つです。
例えば、レジュメ(※4)作成やキャリアコーチングのビジネスは、インターネット環境が整ったパソコンがあれば始められます。
人材市場は非常に大きく、有料の就職・転職エージェントも存在しています。また、とあるスキルシェアサービス(※5)では、就職・転職支援のプロが履歴書・職務経歴書の作成代行や添削、相談などのサービスを数千~数万円程度で提供しています。
そのため、キャリアコーチングの経験がある人や、何度も転職に成功した経験のある人であれば、このようなビジネスも1つの選択肢かもしれません。
※4 論文やセミナー、会議の内容などを要約した文書を意味します。
※5 自身が持つ知識や技術を商品として提供できるサービスのことを指します。
(9)フォトグラファー
フォトグラファーは、カメラやパソコンなどの専用機材を用意すれば、低資金で開業することができます。
ただし、写真撮影には知識や技術が求められるため、参入には一定のハードルがあります。特にウェディング、ポートレート、商品撮影などの分野では、専門的な技術とセンスが必要です。
また、こちらもイラストやデザインなどと同様に、高品質な写真を撮影するために高性能なカメラを求められることがあります。価格は製造メーカーや性能によってさまざまですが、中には価格が100万円に近いカメラも存在します。
フォトグラファーとしての業務には、撮影の手配やイベントへの参加、高品質な写真の撮影・加工、クライアントとのコミュニケーションなどが含まれます。
また、クラウドソーシングやスキルシェアサービスを活用することで、作品をデジタル商品としてオンラインで販売することも可能です。
(10)フードデリバリーサービス
フードデリバリーサービスは、専用アプリに登録し、自転車とカバンさえあればすぐに始められるため、開業資金がほとんど必要ありません。
ビジネスとして成り立つのか疑問に思う人もいるかもしれませんが、想像以上に利益をあげることが可能です。収入はプラットフォームによって異なりますが、例えばとあるフードデリバリーサービスでは、ランチタイムの東京都新宿区で時給1,500円を実現することができます。
配達員の工夫次第で収入は大きく変わり、都市部では年収300~450万円程度が一般的ですが、1,000万円以上稼ぐ人もいます。
ただし、普通に配達をしたとしても高収入は期待できません。配達ルートの最適化や短時間で多くの注文をこなすこと、ピーク料金やインセンティブ報酬を上手に活用することが重要です。
(11)パーソナルトレーナー
パーソナルトレーナーの仕事は、クライアントと1対1でフィットネス目標を達成するサポートを行うことです。
最近では、オンライン指導を行うパーソナルトレーナーも増えており、開業資金はほとんど必要ありません。民間資格がなかったとしても活動は可能ですが、資格を持っていると自身のステータスとなり、ジムでクライアントに指導する際に必要となる場合もあります。
このビジネスで成功するためには、集客力とクライアントのモチベーション維持が重要です。
(12)オンライン家庭教師
オンライン家庭教師は、教師が生徒の自宅を訪問することなく、インターネット上のビデオ通話を通じて家庭教師サービスを提供する形態です。
そのため、開業に必要なものは、インターネット環境が整ったパソコンとWEBカメラだけで、低コストでスタートできる点が大きな魅力です。
学生に勉強を教えるイメージがあるかもしれませんが、最近では社会人向けに英語やプログラミングを教えるサービスも増加しています。また、ゲームの指導を行うオンライン家庭教師も登場しており、ジャンルは多岐にわたります。
自分で開業する場合、勉強指導だけでなく、何らかの専門スキルをいかしてターゲットを絞り、オンライン家庭教師としてのビジネスを始めることも可能です。
(13)翻訳
翻訳ビジネスは、外国語のスキルさえあれば多額の資金を必要とせずに始めることができます。
翻訳には正式な資格や教育は必須ではありませんが、クライアントが翻訳者のスキルやステータスを確認するため、資格を持っていると有利に働きます。
もしクライアントと直接会って仕事をする場合は、通訳やスピーチ、会議、イベントなどのサービスを提供することになります。ただし、通訳の場合、イベント全体にわたってその場に留まる必要があり、柔軟性が求められます。
一方、文章翻訳であれば、インターネット環境とパソコンがあれば在宅ワークとしても対応可能です。
(14)ハンドメイド作家
ハンドメイド作家は、魅力的な作品を制作・販売するため、初期費用をほとんどかけずにビジネスを始めることができます。
特に、顧客の多くが女性であることから、女性をターゲットにしたビジネスモデルと言えるでしょう。
最近では、ネットショップを簡単に開設できるシステムや、ハンドメイド作品専用の販売プラットフォームが登場しています。さらに、オークションサイトでも販売が可能です。
しかし、ハンドメイド作品を作って出品するだけでは、簡単には売れません。成功するためには、どのような商品が求められているかを理解し、トレンドや競合のリサーチを行い、効果的なマーケティング戦略を実践することが重要です。
(15)フリマアプリ
スマホアプリを活用した不要品転売であれば低資金で始めることができます。
大手企業のプラットフォームに登録すれば、無料で販売を始めることができます。着ることがない服やアクセサリー、おもちゃなど、販売が許可されている商品であれば、基本的にどのようなものでも出品可能です。
売れやすくするためには、写真をきれいに撮影したり、商品説明を工夫したり、相場を確認して販売価格を設定したりすることが大切です。
また、手数料を設けているフリマアプデでは、商品が購入されると定められた割合の金額や固定額が差し引かれますが、それ以外は全て自分の利益となります。なお、送料を出品者負担に設定している場合は、その金額も利益から差し引かれます。
低資金で開業を成功させるためのポイント
低資金で開業を成功させるためには、以下の4つのポイントを押さえることが重要です。
・市場調査・分析をする
・しっかりとした資金計画を立てる
・自己投資と自身のスキルアップを図る
・フランチャイズがあるかを確認しておく
ここでは、これらの4つのポイントについて、詳しく解説していきます。
市場調査・分析をする
低資金で開業する際に重要なポイントの1つが、事前の市場調査です。
市場や競合を調べ、需要のある分野に参入することが成功へのカギとなります。特に以下のポイントは必ず押さえておきましょう。
・商品やサービスのターゲット層を明確にする
・競合のホームページやSNSをチェックする
・店舗を構える場合は人通りや周辺の商業施設を把握する
・業界レポートや市場調査会社のデータを基に詳細な分析を行う
このように徹底的な市場調査を行うことで、自分のビジネスの成功に向けた戦略を立てることができます。また、競合との差別化ポイントを見つけることで、自分のビジネスの強みをアピールできるため、成功の確率を高められるでしょう。
しっかりとした資金計画を立てる
低資金で開業するためには、しっかりとした資金計画を立てることが大切になります。
開業資金や運転資金(※1)を適切に計画し、無理のない範囲でビジネスをスタートしましょう。資金計画を立てる際には、以下のポイントに注意することが重要です。
・必要な初期投資項目をリストアップし、費用を見積もる
・運転資金の計画を立てる
・収支計画を作成する
・資金調達方法を検討する
このように、資金計画をしっかりと立てることで、ビジネス運営をスムーズに進めることができます。また、資金計画を立てることで無駄な支出を抑え、効率的に資金を運用することが可能になります。低資金での開業を成功させるためには、計画的な資金管理がポイントになります。
※1 事業を行うために必要となるさまざまな資金の総称です。賃貸費や人件費、仕入費などが該当します。
自己投資と自身のスキルアップを図る
低資金で開業するためには、自分自身のスキルアップと自己投資が欠かせません。
特に、独立して成功するためには、専門的な知識や技術が必要となることが多いです。
例えば、WEBライターの場合、SEOの知識やリサーチ力が求められます。これらを身につけるために、オンライン講座や参考書籍を活用するのも1つの方法です。また、積極的に記事を書いて経験を積むことも、スキル向上につながります。
さらに、デザイナーやイラストレーター、動画編集者として活動するためには、高性能なパソコンや専用のソフトウェアが必要になることもあります。
それに加えて、スキルアップだけでなく、人脈を広げることも重要な自己投資です。
業界のセミナーや異業種交流会に参加することで、新たなビジネスチャンスを得られることもあります。このように、自己投資を惜しまない姿勢が、長期的なビジネス成功の基盤となります。
フランチャイズがあるかを確認しておく
参入したいビジネスにフランチャイズ本部があるかどうかを確認しておきましょう。
フランチャイズ(※2)であれば、開業当初から一定の認知度があり、スタート時点で有利な条件がそろっています。また、本部の経営ノウハウを活用できるため、経験が浅かったとしても経営を進めやすい点が魅力です。
業種によっては、低資金で開業できるうえ、最初からブランドが認知されている状態でスタートできるため、独立起業よりも有利な立場で始めることができます。
未経験の分野であっても、研修を通してしっかりと学ぶことができるほか、本部へ相談することもできるため、安心して開業に臨むことができます。
そのため、フランチャイズがあるかどうかを事前に確認し、参入も検討してみてはいかがでしょうか。
※2 フランチャイズ本部から提供される、ブランドや商標、経営のノウハウなどを利用して経営を行うビジネスモデルのことです。
低資金で開業する際に注意すべきポイントは?
低資金で開業する際には以下の4つのポイントに注意することが重要です。
・初期費用をいかに抑えるかを心がける
・収入源を確保する
・資金を適切に管理する
・開業前から少しずつ集客しておく
ここでは、これら4つの注意点について詳しく解説します。
初期費用をいかに抑えるかを心がける
低資金で開業する際の重要な注意点の1つは、初期費用をいかに抑えるかです。
不要な初期投資を避け、必要最低限の費用でスタートすることがリスク回避につながります。まずは、どのような初期費用が必要かを具体的に洗い出し、それぞれのコストを徹底的に見直しましょう。
・在宅ワークの場合はオフィスを借りずに自宅で作業を行う
・テンプレートなどを利用してホームページ制作費を抑える
・不要なソフトウェアや機材は購入しない
・従業員は最初から雇わない
このような工夫をするだけでも、初期投資を大幅に節約することができるでしょう。初期費用を最小限に抑えることで、開業後の資金繰りを安定させ、ビジネスの持続可能性を高めることができます。
収入源を確保する
開業当初は収入が安定しないことが多いため、複数の収入源を確保することが非常に重要です。
そのため、副業やフリーランスの仕事を並行して行うことも1つの方法です。
例えば、WEBライターや翻訳家などは比較的少ない初期投資で始められます。需要も高いため、安定した収入源となるでしょう。また、定期的な収入が見込める契約を複数持つことで、収入の変動リスクを分散できます。
さらに、複数のプラットフォームを活用してターゲット層を広げることで、特定の市場に依存するリスクを減らし、収入の安定化を図ることができます。
ほかにも、さまざまな媒体で切り口が異なるサービスや商品を提供することで、新たな顧客を獲得できる場合があります。
資金を適切に管理する
低資金で開業する際には、資金の管理が非常に重要です。
資金を適切に管理することで、事業運営の停滞を防ぎ、長期的なビジネス存続の可能性を高めることができます。以下のポイントを押さえて、資金管理をしっかりと行いましょう。
定期的なキャッシュフローの確認
月次で収支を見直し、収入と支出のバランスをチェックすることで、早期に問題を発見し、迅速に対策を講じることができます。また、突発的な支出に備えて、緊急用の資金を確保しておくことも重要です。
適切な会計システムの導入
会計ソフトを使用することで、収支の記録や経費の管理を簡略化し、常に正確な財務状況を把握できます。これにより、資金繰りの問題を未然に防ぎ、ビジネスの持続可能性を高めることができます。
資金調達の多様化
銀行融資、政府の助成金、クラウドファンディングなど、複数の資金調達方法を活用することで、必要な資金を確保できます。特に、低金利の融資や返済義務のない助成金は、開業初期の負担を軽減するのに非常に有効です。
これらのポイントをしっかりと押さえ、リスクを最小限に抑えながらビジネスを展開していきましょう。
開業前から少しずつ集客しておく
低資金でビジネスを開業する際は、開業前から少しずつ集客を始めておくことが非常に重要です。
主な集客方法としては、インターネット広告、折り込みチラシ、ホームページ、SNS、動画サイトなどが考えられます。
すべての集客手段を最初から実施する必要はありませんが、SEO対策やSNS集客、動画サイトなどは無料で取り組むことができるため、これらの施策は開業前に始めておき、早期の黒字化を目指しましょう。
開業後に集客を始めると、集客に時間がかかり、軌道に乗るまでに一定の期間を要することが多いです。そのため、開業前の準備が成功のカギとなります。
低資金で開業できる仕事で成功するのは難しい?
低資金で開業できる仕事で成功することは、ポイントを押さえて実践すれば不可能ではありませんが、現実的には非常に難しいというのが実情です。
その理由は、ノウハウがない状態から自分で一から事業を立ち上げる必要があるためです。
例えば、アフィリエイトは無料で始められる副業として人気ですが、ただブログを書くだけで利益をあげられるわけではありません。実際に安定した収入を得ている人はごく少数です。
日本アフィリエイト協議会が実施した「アフィリエイト市場調査2023」では、次のような結果となっています。
アフィリエイト市場調査2023では、月3万円以上のアフィリエイト収入があるアフィリエイトサイト運営者は全体の9.4%と、前年度の調査に続き9%台となりました。本調査を開始した2013年時点では月3万円以上の収入があるアフィリエイターは全体のうち2.4%でしたので、この10年間で約4倍に拡大しています。一方、月1,000円未満と回答された収益化につながっていない方の割合が全体の66.2%と、前年に比べ4.8ポイント減少しました。アフィリエイトで収入を得られる方々の割合が増えております。
また、厚生労働省が発表した『在宅ワークの適正な実施のためのガイドライン』によると、2013年時点で在宅ワークの1か月あたりの平均報酬は、5万円以下が27.7%、次いで10~19万円が18.5%、6~9万円が18%となっています。
上位10%に入ると、月収50~100万円以上を稼ぐ方もいますが、これには高いスキルや営業力、そして幅広い人脈が必要です。このように、自分で一からビジネスを立ち上げることを考えると、決して簡単な道ではないことがわかります。
【結論】初心者が開業するなら「買取専門店」がおすすめ!
買取専門店は、ほかの低資金で始められる仕事と比較すると、開業資金や毎月の経費などを考慮しなければならないため、「気軽にできる」とは言い難い部分もあります。しかし、その一方で、ビジネス初心者でも成功しやすい要素が多数そろっています。
・フランチャイズに加盟すれば、サポートを受けることができるため、初心者でも成功しやすくなる
・買取った商品の販売ルートが既に用意されている
・テナントスペースは最小限で済むため、運営資金を抑えることができる
・開業資金がなかったとしても創業融資や補助金、助成金を利用できる
これらの理由から、買取ビジネスは成功しやすいと言えます。
実際、多くのフランチャイズ加盟店は高い店舗継続率を誇り、買取フランチャイズオーナーの平均年収は1,000万円以上ともいわれています。
強力なサポートがあるからこそ、これだけの高い成功率を実現できるのです。そのため、買取専門店はビジネス初心者にとって非常におすすめできる業種と言えます。
低資金で買取ビジネスを始めるなら「買取大吉」
「買取大吉」では、フランチャイズ加盟店を募集しています。買取フランチャイズで成功を目指すのであれば、買取大吉にお任せください。
・店舗継続率96.4%(※)を可能にした「店舗OJTサポート」
・直営店の成功事例に基づいた「運営サポート」
・折り込みチラシやWEB広告を活用した「集客サポート」
・開業資金を調達する「創業融資サポート」
買取大吉のフランチャイズでは、開業前後の徹底したサポート体制が整っているため、未経験の方でも安心してスタートできます。
※ 2023年10月~2024年9月のデータです。
まとめ
今回は、低資金で開業できる仕事15選と、それを成功させるためのポイントをご紹介しました。
開業当初は、できるだけお金を使わずに小さなビジネスからスタートすることで、リスクを抑えながら取り組むことができるという大きなメリットがあります。
ただし、競合も多く、自分1人でビジネスを立ち上げようとすると、成功の難易度は非常に高くなるでしょう。マーケティング、集客、ブランディング、人脈構築などを学びながら試行錯誤して進める必要があることも、その理由の1つです。
そのため、既に成功しているビジネスモデルを参考にできるフランチャイズ加盟の方が、現実的と言えます。フランチャイズ加盟は、必要となる資金を懸念する方もいますが、創業融資や補助金・助成金を利用することもできます。
フランチャイズチェーンの種類は数多くありますが、買取専門店は店舗継続率が高く、成功しやすいビジネスモデルであるため、初心者の方でも非常におすすめです。