買取フランチャイズで開業したい!仕組みやメリット・デメリットについて解説

公開日: 最終更新日:
買取フランチャイズで開業したい!仕組みやメリット・デメリットについて解説

近年、買取業界の急成長に伴い、参入を検討する人が増えています。しかし、買取フランチャイズを開業したいと思っても、何から始めればよいのか分からないという方も多いでしょう。

本記事では、買取フランチャイズの開業を検討している方に向けて、その仕組みやメリット・デメリットをわかりやすく解説します。

また、下記記事ではフランチャイズ経営で失敗する原因と対策について詳細に説明しています。

この記事の投稿者:買取大吉 フランチャイズ事業部

金、ジュエリー、時計、バッグなど、リユース品の買取を専門に行っている「買取大吉」のフランチャイズ事業部。日本全国に1000店舗以上を展開する組織力と、店舗継続率96.4%を誇る知見をもとに、フランチャイズ事業に関する様々な情報を発信いたします。

この投稿者の記事を見る

買取フランチャイズの仕組み

1_買取フランチャイズ_買取フランチャイズの仕組み

買取ビジネスとは、個人や業者から商品を買い取り、その後、仕入れ価格よりも高く販売することで利益を得るビジネスモデルです。

また、フランチャイズブランドに加盟することで、オーナーは本部に加盟金やロイヤリティを支払う代わりに、買取ビジネスのノウハウやサポートを受けることができます。

代表的な販売方法としては、以下の3つが挙げられます。

1. 店舗型販売

もっとも一般的な方法で、リサイクルショップなどは在庫を抱えて商品を販売します。一方、買取専門店の場合は、在庫を持たず、査定スペースさえあれば比較的小規模でも開業できるのが特徴です。

2.ネットオークション

オークションサイトやフリマアプリを活用する販売方法です。日本国内にとどまらず、海外への販売ルートを確保できる点も大きなメリットです。

3.専門業者への販売

特に買取専門店のフランチャイズでは、買い取った商品をすぐに専門業者や本部へ売却できる体制が整っている場合が多く、在庫リスクを最小限に抑えられる点が大きな利点です。

開業までの流れ

1_買取フランチャイズ_開業までの流れ

買取専門店を開業するには、「個人で独立して開業する」か「フランチャイズに加盟する」のいずれかの選択肢があります。

どちらの場合でも、物件の確保と古物商許可証の取得は必須です。以下では、開業までの主な流れについて順を追って解説します。

1.物件を決める

開業予定地の立地や家賃などを考慮しながら、営業に適した物件を選定し、大家との賃貸借契約を結びます。物件が決まったら、古物商許可証の申請が可能になります。

2.古物商許可証の申請

物件が確定したら、所轄の警察署で古物商許可証を申請します。許可が下りるまでには1~2か月程度かかりますので、余裕を持って準備しましょう。

また、許可証がない状態で営業を開始すると、3年以下の懲役または100万円以下の罰金に処される可能性があるため、十分な注意が必要です。

3.店舗の内装を整える

集客型の店舗を運営する場合は、コンセプトに合った内装を施し、商品棚の設置やディスプレイの準備を進めましょう。

これらの作業は、許可証が下りるまでの期間を活用して行うのが効率的です。

4.広告宣伝を行う

店舗の内装と並行して、広告や宣伝の準備も進めましょう。

店舗を構えただけでは集客は見込めません。看板やチラシ、ホームページなどを活用し、地域での認知度を高めることが重要です。

なお、独立開業の場合はこれらすべてを自分で手配・判断しなければなりませんが、フランチャイズに加盟すれば、本部のサポートを受けながらスムーズに進めることが可能です。

買取フランチャイズ開業のメリット

1_買取フランチャイズ_買取フランチャイズ開業のメリット

買取フランチャイズは、少ないスペースでオーナー1人でも開業できる点が魅力です。さらに、不況に左右されることなく、むしろ不況時に需要が増える傾向があり、安定したビジネスモデルと言えます。

このような特性を持つ買取フランチャイズのメリットについて、詳しく解説していきます。

1人でも始められる

買取ビジネスは、複雑なオペレーションが少なく、広いスペースも必要ないため、1人でも開業が可能です。店舗運営において人件費を抑えられる点は大きなメリットであり、初期投資やリスクを抑えて始められるビジネスモデルと言えるでしょう。

スペースが無くても開業可能

買取ビジネスは、広いスペースを必要としないのが大きな特長です。

たとえば、買取業務に特化し、店舗での販売を行わない場合には、5坪ほどのさらに小規模なスペースでも営業することができます。

家賃や光熱費といったランニングコストを抑えられるため、他の業態と比べて利益を出しやすい点も、買取ビジネスの大きな魅力です。

不況に左右されにくい

買取専門店は、不況の影響を受けにくいどころか、むしろ不況に強いビジネスとされています。

一般的に景気が悪化すると、人々は手元の現金を増やそうとする傾向があり、保有している資産を現金化する動きが活発になります。

その結果、時計や高級バッグなどのブランド品が買取専門店に持ち込まれる機会が増え、仕入れがしやすい環境が生まれるのです。

このように、不況が追い風となるケースも多く、買取専門店は景気に左右されにくい、安定したビジネスモデルであると言えるでしょう。

買取フランチャイズ開業のデメリット

1_買取フランチャイズ_買取フランチャイズ開業のデメリット

買取フランチャイズは、業態によっては在庫を抱える必要があり、その管理が求められます。また、古物商許可証の取得が必須であるため、在宅ワークと比べて開業のハードルが高くなります。

ここでは、これらのデメリットについて詳しく解説します。

在庫を抱えるリスク

リサイクルショップなど在庫を抱える買取専門店では、在庫がリスクとなることがあります。

買取った商品が必ずしも売れるとは限らず、需要がない場合は売れ残り、在庫処分にもコストがかかります。したがって、商品の需要を見極める知識と判断力が重要です。

また、高すぎる価格で買い取ったり、模倣品を仕入れたりすると利益を確保できません。査定や価格設定、真贋の見極めスキルも欠かせません。

古物商許可証が必須である

買取専門店をはじめ、中古品(古物)の売買やレンタルを行う事業では、必ず「古物商許可証」を取得する必要があります。

これに対して、資格や許可証が不要で比較的参入が容易な事業と比べると、デメリットと感じるかもしれません。

また、許可証の申請は簡単ではなく、手数料や申請期間、営業開始のタイミングなど、考慮すべき点が多いことを理解しておく必要があります。

買取業を開業するために必要なこと

1_買取フランチャイズ_買取業を開業するために必要なこと

買取業を開業する準備項目として以下の4つが挙げられます。

・事業資金の確保

商品の仕入れ費用をはじめ、広告宣伝費、通信費、家賃、備品代などを含めて、概ね1,000万円程度の資金が必要とされています。

ただし、テナントの規模や人件費の有無により、大きく変動する場合があります。

・広告・宣伝の実施

見込み客に店舗の存在を知ってもらうために、折込チラシ、地域情報誌、Web広告などを活用しましょう。

特に、店舗のある地域に絞ったエリアマーケティングが効果的です。開業直前の告知では効果が薄いため、最低でも2か月前から準備を始めるのが望ましいです。

・ホームページによる情報発信

店舗のコンセプトやターゲットに合わせてホームページを作成し、地域名などを盛り込んだSEO対策を意識した記事を掲載することで、検索経由での集客が見込めます。

さらに、X(旧Twitter)・Instagram・FacebookなどのSNSを活用して、買取商品の写真や情報を発信すれば、SNS経由での見込み客の獲得にもつながるでしょう。

・古物商許可証の取得

開業予定地を管轄する警察署の防犯係にて、古物商許可の申請が必要です。

提出書類には、許可申請書、誓約書、身分証明書などが含まれ、手数料は1万9,000円(2025年時点)です。申請時には、取り扱う商品の種別を登録する必要があり、登録漏れがあるとその品目を扱えなくなるため、注意が必要です。

買取フランチャイズで失敗する人の特徴

1_買取フランチャイズ_買取フランチャイズで失敗する人の特徴

買取フランチャイズに加盟する際、複数のブランドを比較検討せずに決めたり、本部に完全に依存したりする人、または自分から積極的に努力しない人は、失敗するリスクが高くなります。

ここでは、買取フランチャイズにおいて失敗する可能性が高い人の特徴について詳しく解説します。

複数のフランチャイズを比較せずに決める人

買取専門店にはそれぞれメリット・デメリットがあるため、比較せずに決定すると後で後悔することがあります。

そのため、まずはしっかりとリサーチし、自分に最適だと思えるブランドに加盟することをおすすめします。

また、複数社を比較することで、自信を持って加盟を決め、フランチャイズでの成功に向けて前向きに取り組むことができるでしょう。

本部に頼れば儲かると思っている人

フランチャイズ本部に頼りすぎると、稼げずに失敗することが多いです。

確かに、本部からのサポートはフランチャイズの強みであり、業界未経験者にとってはそのサポートを活用することが重要です。

しかし、ただ本部に依存し、サポートに頼るだけでは成功することは難しいです。自分から積極的に行動し、査定や接客のスキルを向上させることが、売上を伸ばすためには欠かせません。

努力が苦手な人

買取専門店に限らず、あらゆるビジネスにおいて地道な努力は欠かせません。

買取専門店では、開業初月から売上が出るのはむしろ稀で、誰もが順調にスタートできるわけではありません。そのため、フランチャイズ加盟後に受けた研修やサポートを活かしつつ、自ら継続的に努力する姿勢が、売上につながる重要な要素となります。

フランチャイズを契約する際の注意点

1_買取フランチャイズ_フランチャイズを契約する際の注意点

フランチャイズに加盟する前には、契約書の内容をしっかり確認することが重要です。特に以下の3つのポイントについては、事前に必ず確認しておきましょう。

・契約期間と違約金の有無

フランチャイズ契約には一定の契約期間が定められていることが多く、期間内に途中解約すると違約金が発生する場合があります。

契約期間が長いほどリスクも高まるため、期間の長さとあわせて違約金の金額や条件も確認しておきましょう。

・ロイヤリティの金額と発生日

ロイヤリティは本部に支払う継続費用で、金額だけでなく発生タイミングも重要です。

たとえば、初月は日割りになることが多いですが、「契約締結日」からなのか「店舗オープン日」からなのかで、必要資金に差が出ます。契約前にしっかり確認しましょう。

・テリトリー制の有無と条件

テリトリー制があると、一定地域に他の加盟店が出店できないため、自分の営業エリアを守ることができます。

ただし、逆に営業範囲が制限されるため、希望の地域で開業できない可能性や、将来的な拡大に影響が出る場合もあります。出店可能なエリアや制約の内容を事前に把握しておくことが大切です。

買取フランチャイズで失敗しないための秘訣3選

1_買取フランチャイズ_買取フランチャイズで失敗しないための秘訣3選

買取フランチャイズで失敗を避けるためには、まず本部のサポート体制がしっかりと整っているかを確認することが重要です。

また、商品知識を身につけ、自分のペースで小規模に事業を始めることで、初期のリスクを抑えることができます。ここでは、これら成功のためのポイントについて詳しく解説していきます。

フランチャイズ本部によるサポートが手厚いかどうか確認する

買取フランチャイズで成功するには、本部のサポート内容がとても大切です。

多くのフランチャイズ本部では、営業サポートやマニュアルが用意されていますが、それだけでは不十分な場合もあります。

未経験から買取ビジネスを始める人の多くは、商品知識や営業・接客の経験が乏しいです。

そのため、査定の代行、商品知識の提供、接客研修、営業戦略など、具体的かつ実践的なサポートが整っているかをしっかり確認することが成功へカギとなります。

商品知識を豊富にする

自分で査定を行う場合、商品知識は必須です。

特にブランド品に関しては、誤って偽物を買い取ってしまうと、利益を上げることはできず、経営が圧迫されるおそれがあります。

したがって、本物を見抜く鑑識眼を養い、利益を意識しつつ、顧客に喜んでもらえる価格で商品を買い取ることが重要です。

ただし、未経験者がいきなり正確な査定を行うのは難しいため、査定代行をしてくれるフランチャイズ本部を利用することをおすすめします。

こうしたサポートを受けながら、徐々に商品知識を身につけていくと良いでしょう。

最初は小さく始める

買取専門店に限らず、ビジネスで失敗を避けるためには、まず小規模に始めることが重要です。

利益が出る前に大きな投資をしてしまうと、資金繰りが厳しくなり、撤退を余儀なくされるリスクが高くなります。

買取専門店は店舗での買取が一般的ですが、テナントの初期費用やランニングコストを抑えるだけでも、大きな経費削減が可能です。

もし店舗を構えずに運営する方法を選ぶのであれば、「出張買取」や「郵送買取」のフランチャイズを利用すれば、小規模でのスタートが可能です。

このように、小さく始め、利益が出始めたら少しずつ事業を拡大していくスタイルが、安全かつ持続可能な成長に繋がります。

買取業界に将来性はある?

買取業界は、将来性のあるビジネスと言えるでしょう。その主な理由は、次の2点が挙げられます。

・フリマアプリの普及による市場の拡大

オークションサイトやフリマアプリの利用が一般化し、中古品の売買が日常的なものとなっています。

さらに、SDGsへの関心やエコ意識の高まりが、リユース市場の成長を後押ししています。

現在、フリマアプリと買取店はそれぞれ異なるニーズを満たす形で棲み分けができており、今後もフリマ市場の拡大とともに、買取業界全体の活性化が期待されています。

・コロナ禍による生活スタイルの変化

在宅ワークの増加に伴い、住環境の見直しを行う人が増え、それに伴って宅配買取などのサービスへのニーズも急増しました。

新しい生活様式が定着しつつある現在、中古品の買取需要は今後も高い水準を維持すると見込まれます。

フランチャイズ加盟して開業しよう

1_買取フランチャイズ_フランチャイズ加盟して開業しよう

買取フランチャイズは、未経験者でも本部のサポートを受けながら開業できるため、初めての起業に適した選択肢といえるでしょう。

ただし、「どのフランチャイズでもよい」というわけではありません。フランチャイズごとに、取り扱う商品のジャンルや品目数、さらに月々のロイヤリティの金額設定などに違いがあります。

そのため、自分に合ったブランドを選ぶことが非常に重要です。

多くのフランチャイズ本部では、加盟希望者に向けて説明会・個別面談・店舗見学などを定期的に実施しています。

実際にいくつか参加し、それぞれの特徴やサポート内容を比較したうえで、自分に最も適したフランチャイズを見極めましょう。

まずは資料を取り寄せてみよう!

1_買取フランチャイズ_まずは資料を取り寄せてみよう!

フランチャイズに加盟すると銀行の融資が受けやすくなったり本部がサポートしてくれたり、さまざまなメリットを得ることができます。

「買取大吉」では、フランチャイズ加盟店を募集しています。買取フランチャイズで成功を目指すのであれば、買取大吉にお任せください。

・店舗継続率96.4%(※)を可能にした「店舗OJTサポート」

・直営店の成功事例に基づいた「運営サポート」

・折り込みチラシやWEB広告を活用した「集客サポート」

買取大吉のフランチャイズでは、開業前後の徹底したサポート体制が整っているため、未経験の方でも安心してスタートできます。

買取大吉のサポート体制の詳細はこちらへ

※2023年10月~2024年9月のデータです。